溺愛†マドンナ
で、お次は鈍感の最高峰って……何!?私かなりバカにされてないっ!?


「秀悟、私天然でもなければ鈍感でもないんですけど!!」


フりフラれの後のしんみりした空気はどこへやら、私はピョンピョン飛び跳ねながら叫ぶ。


真剣に怒っていたのに、秀悟は小さく笑って、私に背を向けた。


「イヤ、鈍感だよ。鈍感じゃないって言うなら、証明してみせろよ」


「証明?証明ってどうやって……」


「今、自分が誰に“恋”としての大切さを抱いているのか、きちんと自覚しろ。それが出来なきゃ、お前はもう1人の人間を待たせ続ける事になるぞ」
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