溺愛†マドンナ
私は慌てて、前みたいに大声を出した人間の口を押さえにかかる。


だけど今回は人数が璃々だけじゃなく、他にも2人いるので、腕が1本足りなくて大変だった。


「ム、ムリムリムリ!!静かになんて絶対ムリッ!!」


「同じく!ちょっと世那、きちんと説明しなさいよ!」


「えっ?今日ってエイプリルフールだったっけ?でも春にしては暑いんだけど……」


私の目の前でギャーギャー喚きたてているのは、璃々と………はよと静帆。


3人は9日前みたいに、私の部屋に集まっていたのだった。


「詳しくも何も……そのまんまの意味だよ……」
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