溺愛†マドンナ
ビックリし過ぎて開いた口が塞がらない私を、はよと静帆と璃々は“どうしようもないなぁ、この子……”と言った感じの哀れみの目で見つめる。


「立置君、皆に優しい性格だけど、世那には特に甘かったんだよ?アレは誰がどう見ても恋する乙女ならぬ恋する少年だったのに、どうせ世那の事だから“幼なじみ”として優しくしてくれてるんだって勘違いしてたんでしょう?」


静帆がベラベラ息継ぎ無しで言い切った内容は、容赦無く私の胸に突き刺さった。


そんな…学年所か学校も違う璃々でさえ分かっていたのに……私本当、秀悟の何を見ていたんだろう?
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