溺愛†マドンナ
ハンカチを受け取り、涙を拭くと、はよがニコッと笑いかけてくれた。


静帆と璃々も、優しく微笑んでいる。


「世那、世那のした事は間違っちゃいないから、大丈夫よ」


「私だって同じ立場だったらかなり悩むけど、断ると思う…だから自分の事責めちゃダメだよ世那ちゃん」


3人の慰めの言葉に、せっかくハンカチで拭き取った涙がまた止まらなくなった。


私、秀悟をフッたら幼なじみとしての関係が終わっちゃうんじゃないかってビクビクしてたけど……


はよや静帆や璃々に白い目を向けられる事も怖かったんだ。


なのに皆、優し過ぎるよ……
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