溺愛†マドンナ
璃々が言った“待つ”という言葉が、私の頭を刺激した。


私……秀悟の告白断った後、何か言われたよね?


もう1人…誰かを……待たせ――――…


「あっ!」


記憶が蘇り、思わず声をあげる。


お菓子を摘まんでいたはよと静帆と璃々が、同時にこちらを見た。


「世那?どうしたの?」


「私……秀悟に『お前には“恋”としての大切な人がもういる』って言われたんだった………」


「「「ええっ!?」」」


驚くはよ達に、秀悟に言われた事をそのまま話した。


私の“恋”としての大切な人………つまり私の好きな人。
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