溺愛†マドンナ
【願いか命令か】
「お腹痛い……」


「変なウソつかないの、世那」


「じゃあ頭痛い………」


「“じゃあ”って何よ、じゃあって」


秀悟の告白を断った、翌日。


私ははよと静帆に半ば引き摺られる様に、学校に来ていた。


さっきからはよ達は“学校に行きたくない”とダダをこねまくっている私を連行するのに、奮闘中。


「もぉヤ゛ダァァアァ!!どういう風に顔会わせればいいのか、分からないぃ~~~~っ!!」


半泣きの私を見て、かなり大きなため息をついていた。


私が学校に行きたくないと言っている理由は、もちろん秀悟との事だ。
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