溺愛†マドンナ
「きっと鎌松と萩里はもっと早くにお前の気持ちに気がついていたんだろうな……あーあ、こんなんだったらもっと早く世那に告白すれば良かったよ」


「秀……悟……」


「なぁ世那、オレの願い事、1つ聞いてくれるか?」


「え………?」


昨日からずっと緩みっぱなしの涙腺を気合いで抑えていると、秀悟が爽やかに笑いながら私に目を向けた。


「願い事……?何?」


どういう願い事かは分からないけど、今は秀悟の頼みは何でも聞いてあげたい。


そういう気分だった私は、直ぐ様こう返していた。


「剣に………お前から告白してくれね?」
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