溺愛†マドンナ
あんぐりと口を開けてポカンと固まる、オレと世那。


剣はマヌケ面をしているであろうオレ達を最後に一睨みすると、力いっぱい美術室の扉を蹴って立ち去って行った。


「へっ?へっ?し、秀悟、私達キスなんかしてないよね!?」


剣の姿が見えなくなった後、世那がオレの制服の腕部分を摘まんで声を張り上げた。


好きな人に睨まれたせいか、微妙に目が潤んでいる。


「ああ……なのになんで………――――っ!」


ザッと思考を巡らしたオレは、1つの可能性に思い当たった。


もしオレのこの考えが当たっていたら、剣は――――……
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