溺愛†マドンナ
なぁ世那、知ってるか?


オレはお前の笑顔に、何回も何十回も救われてきたんだ。


剣と一緒にいる事が、お前の笑顔の元になるんなら、オレはオレに出来る事をする。


「オレは自分が幸せになるより、世那が笑っている方がいいんだ。世那がオレを幼なじみ以上に見られないって言うなら、その幼なじみとして何かあったら精一杯守ってあげるだけさ」


“逃げてるだけかもだけどな”と鎌松と萩里を見るも、どちらも涙を浮かべて首を横に振る。


「それも……愛情の1つだと思うよ」


萩里の呟きが、妙に嬉しかった。


「アレ………?」
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