溺愛†マドンナ
天然鈍感モードに陥っている時の世那の如くハテナマークを大量生産していたら、鎌松が何気なく言った言葉でピンときた。


璃々ちゃん、ポニョムーでオレの事元気づけ様としてくれたのか……オレが落ち込んでいると思って。


「クスクス………ありがとう、璃々ちゃん」


ぬいぐるみで元気づけなんて女子みたいだけど、世那の遠い親戚の璃々ちゃんらしい励まし方に、つい笑みが零れる。


もう1度空を見てみると、先程よりも透明度が上がっている様に見えた。


まるでこれから、何かいい事が起こるかの様に。


「本当に…………ありがとう」
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