溺愛†マドンナ
世那が好きでもない男とキスなんてする女じゃないって事は、初めて会話した日から2ヶ月も経っていないオレでも充分承知済み。


という事はあの2人はデキてるという事で、頭が働き始めたオレは扉を開け放って2人を睨みつけた。


本当は立置の事ボコボコにブン殴ってやりたかったけど、1発殴ったら人殺しになってしまいそうだったからどうにか立ち去ったのに、イライラが止まらない。


「なんでオレじゃないんだよっ!!」


胸の中に渦巻くドス黒いモヤを吐き出す様に、拳を壁に叩きつけた。


「―――待って、剣君っ!」


……えっ………?
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