溺愛†マドンナ
振り払われた世那はまた急いでオレの後をついて来たが、オレは無視して歩き続けた。


今世那と話したら、絶対世那に色々言っちまって、ヘタしたら………襲ってしまうかもしれない。


そうなったら、世那が泣き喚こうが、自分を止められる自信が無い………


そうならない為に無視しているのに、世那は足を縺れさせながらも必死に後を追いかけて来ていた。


「ねぇ、ちょっと剣君ってば!」


「…………」


「剣君……私秀悟とキスなんてしてないからねっ!?」


「……へっ?」


「ワッ!」


オレが急に止まった為、世那がバランスを崩す。
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