溺愛†マドンナ
こうして、剣君の私を名前呼びが決定。


私は別に同い年なんだしいっかと気軽にOKしたのに、私と剣君が話し始めてざわつき、その後固まっていた皆が、再び騒ぎ出した。


「オイ……今の聞いたか!?」


「あの剣が女を名前で!?しかも自分から“呼んでもいいか?”って聞いたぞ!?」


「ウソでしょう………」


ザワザワと微かにウルサくなった廊下。


だが剣君が勢いよく睨みつけると、第2回目の静寂が訪れた。


「オレは世那ちゃんって呼ばせて貰うね?慶太郎はどうする?」


「オレは……来栖で」


「お前…もうちょい話せよ」
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