溺愛†マドンナ
秀悟は怒ると、唇を真一文字に結ぶクセがある。
今は真一文字所かへの字レベルまで口が曲がっているから、不機嫌度は計り知れない。
“これ以上話しかけない方がいい”と、私の直感が働いた。
「またな、世那」
グングンと秀悟に引っ張られる私の耳に、剣君の声が届く。
頑張って振り向くと、剣君がヒラヒラと私に向かって手を振っていた。
「う、うん。またね、剣君」
「「世那ぁぁあぁあっ!!ダメェエェエ!!」」
えーーーっ!?“またね”って言っただけなのに、はよと静帆が超怖い顔してきたんですけどーーーー!?
今は真一文字所かへの字レベルまで口が曲がっているから、不機嫌度は計り知れない。
“これ以上話しかけない方がいい”と、私の直感が働いた。
「またな、世那」
グングンと秀悟に引っ張られる私の耳に、剣君の声が届く。
頑張って振り向くと、剣君がヒラヒラと私に向かって手を振っていた。
「う、うん。またね、剣君」
「「世那ぁぁあぁあっ!!ダメェエェエ!!」」
えーーーっ!?“またね”って言っただけなのに、はよと静帆が超怖い顔してきたんですけどーーーー!?