溺愛†マドンナ
放課後、オレは勉強をする為に、図書室に行こうとしていた。


「立置君バイバーーイ」


「世那のお守りは、私とはよに任せてーー」


「ちょっと静帆!お守りって何!?」


世那は家で勉強するらしく、鎌松と萩里と一緒に一足先に下校。


何しろ後10日もしないで実力テストだからちゃんと勉強するか不安だが、あの2人がいるなら大丈夫だろう。


世那は元々、英語以外はまあまあ出来る方だし。


「えっと……今日やるのは数学だけにしよう」


カバンを持ち、図書室に向かって足を進めていた。


優等生も、楽なもんじゃない。
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