溺愛†マドンナ
月曜日の一件で今まで以上にヤンキー……では無く、剣に黒い気持ちを抱いていたらしいオレは、慌てて頭を振って冷静さを取り戻した。


落ち着け、オレ……


「―――何?何か用?オレこれから図書室行くから、用あるなら早くしてくんない?」


ザワザワとざわつく心を抑え、なるべく冷静に言い放った。


熱くなったらダメだ………熱くなったら動揺しているのが剣にバレてしまう。


嫌~な汗がうなじら辺を伝う中、ジッと剣を見返していたオレに、剣はクッとバカにした様な笑顔を向けた。


「図書室?実力テスト近いから、お勉強の時間って事?」
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