溺愛†マドンナ
この広い地球上で、女なんてゴマンといるんだ。


なのにどうして剣が、オレの幼なじみ――――…片想いしている子と、同じ女の子を気に入る!?


「んーー?なんでだろうなぁ?ただ世那の物怖じしない強さと、癒される雰囲気がいいかもな……」


「アイツが物怖じしないのは天然だからで、強いワケじゃ無い。だからお前みたいなヤンキー相手でも、いつものポワポワでいられるんだよ!」


「そう……だからオレ、世那のそういう所がいいと思ったんだよ」


いきり立つオレに、飄々とした態度で返してくる剣。


ふと、頭の片隅でボヤッと浮かんだ。
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