大丈夫は禁止

琴音side

虹「こ…ちゃん?…き…かな?」

誰かが私の肩を叩いてる。
ゆっくり目を開けると、虹君がいた。
病院に連れていかれると思った私は、目から既に涙が出てきていた。

琴「こ…う…くん?」

虹「そうだよ。お熱出ちゃったね?少しお熱計らせてね?すぐ終わるからじっとしててね」

琴「グスッ…ケホッケホッ…グスッ…」

虹「泣いたらしんどくなっちゃうよ?ほら、コンコン出ちゃったね」

虹君は私を抱きしめながら、背中をさすってくれた。

私は小さい頃、喘息があって絢音と同じくらい体が弱かったの。だから、病院で怖いこともいっぱいされて病院嫌いになったの。それを虹君は知ってるから優しくしてくれる。

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