大丈夫は禁止

琴音side

この先生誰?怖いよぉ(涙)お兄ちゃん…。

吸入をしてもらって、少しずつ呼吸ができるようになってきた。

琴「ゴホゴホッ…スー…ゴホッハー…」

龍「よしっ。吸入終わり。まだ苦しいからマスクしてような」

私は吸入から口を離してすぐに、酸素マスクを付けられた。すると、私の腕を引っ張るので、何かと思い目をやると、点滴をしようとしている先生の姿があった。

琴「注射やだぁ(泣)しなくて良いのぉ!!」

私は腕を引っ込めて泣いて暴れても、先生は微動だにせず怖い顔で私に言った。

龍「ダメ。熱も高いし発作も起きてて何言ってるの。泣いても良いから、腕だけは動かさないでね。この針は痛くないように細いやつだし、琴音ちゃんなら頑張れるはずだよ?ちょっと体おさえるね」

私の返事を待たずして、看護師さんに体を抑えられ、点滴を刺された。
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