・Another world・
「ありがとう…。」


お礼を言うとフレンは顔を真っ赤にして微かに笑っていた。


『…ッスカイ様。』


その顔は昔王女がいなくなったとき


「スカイ様…


泣かないで。」


と俺の心配を取り除くように言ってきた顔そのものだった。


『…よかった。』


フレンは俺たちに背を向け風を起こした。


「…あぁ。」


ライトを抱き上げ風にのり、城を目指した。









< 13 / 20 >

この作品をシェア

pagetop