極上男子〜王子たちの恋愛事情〜
なにを話しているのかは、わからなかったけど
楓矢は、見たことがないくらい幸せそうで…
私だって、笑顔見たことないし。
楓矢から話しかけてくれたことないもん。
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そして、お昼。
私は楓矢とご飯を食べていた。
その時、あの子のこと聞いてみようって思った。
いつまでもモヤモヤしてるのなんて、嫌だもん!
「ねぇ昨日、女の子と話してたよね。あの女の子って誰?」
「は!?」
「え…」
なんで、
なんで?
なんで、そんなに顔真っ赤なの?
そんなにあの女の子のことが好きってこと?
だから、真っ赤になってるの?
そっか。そうなんだ。
「楓矢、別れよう。」
楓矢にしてあげられることなんて
これしか思い浮かばなかった。