極上男子〜王子たちの恋愛事情〜
え、楓矢が初めて怒鳴った。
かっこいい…
って、今はそんなこと言ってる場合じゃないか。
「まず、昨日の女。
あれは、俺の幼なじみ。
彼氏もいる。
昨日は、彼氏のことで相談を受けてただけ。」
え、幼なじみ…。
「でも、私があの女の子のこと聞いたとき、楓矢の顔真っ赤になった。」
「い、いやあれは…」
目を伏せて少し赤くなった楓矢を見て、
やっぱりあの子のこと好きなんじゃん。
って、思った。
「あいつに『楓矢、彼女さんのこと本当に大好きなんだね!』って言われて」
う、嘘…。
それで、赤くなってたの?
「待って…。じゃあ全部、私の勘違い?」
「そーだよ、バカ。
俺、好きでもない奴と付き合うわけないじゃん。」
「楓矢、私のこと好きなの?」
「今更気付いたの?好きだよ。
もし俺が、他の奴のことを好きになってたら、すぐフってるし。
ま、有り得ないけど。」
なんか、無口なハズの楓矢が沢山喋ってる!
しかも、かなり甘い気がする。