極上男子〜王子たちの恋愛事情〜
「あ、そろそろおうちかえらなきゃ!けーたくん、いっしょにかえろ!」
「いーよ!」
それからうちに戻ると
「あら、お友達ができたのね!」
と、母さんが言った。
「うん、ともだちができた」
それから、
ご飯のときも、
風呂に入っても、
テレビを観てても、
茉莉の笑顔が頭から離れなかったんだ。
その時、俺は初めて恋をした。
―――――――――
―――――――
―――――
「啓汰!啓汰!おーきーてー!」
「んー、茉莉?」
今では、10年の恋がやっと実り、
茉莉と俺は恋人。
「ねー、啓汰。寝ながら笑ってたけど、どんな夢観てたの?」
「小さい頃の夢だよ」
これからも、ずっとこの関係でいられますように。
「眠い、寝る」
「え?また!?」
今はただ、愛しいキミをそばに感じていたい。
これって、ワガママなのかな?
After Story〜side啓汰〜 END