極上男子〜王子たちの恋愛事情〜
「あのさ、こいつ借りるから。」
「え?今から課題やるんだ…ってちょっと…」
山田くんは私の手を掴んで走り出した。
うっちーを見ると、
が・ん・ば・れ
口パクでそう言って、ピースしてきた。
それから、ずっと山田くんに引っ張られて
どこかの公園についた。
「あのさ、なんなの?」
まだ不機嫌な表情の山田くんが口を開いた。
「なにが?」
「凛華は俺のだよ。なんで他の男に大好きなんて言うんだよ」
「へ?」
「なんで他の男と仲良くしてんだよ」
「え、あの…」
「分かんないけど、凛華が他の奴と一緒にいるとすげームカつく。」
それって…
「ヤキモチ?」