極上男子〜王子たちの恋愛事情〜

｢じゃ、他に直してほしいとこ言って？｣

｢いや、いいよ…｣

｢いいから。｣



直してほしいとこ…


｢私が補習のときは仕方ないけど、補習がない日は一緒に帰ってほしいな…｣

｢うん、分かった。
でも補習のときも待ってるから一緒に帰ろ。｣


｢あと、他の女の子に優しくしないでほしい。
私だけに優しくしてほしい。｣

｢分かった。｣




あ、だけど
これ重くないかな？

私だけに優しくしてほしい、
なんて、ただのヤキモチだし。


嫌われたくない…



｢や、やっぱ無し！今まで通りでいいから！｣

｢なんで？｣

｢なんとなく！｣

｢俺、凛華の理想の男になりたいんだ。
だから、言いたいことは言え。
俺は凛華のこと嫌ったりしない｣


そんなこと言われたら
私、とことん重い女になっちゃうよ？


｢うん、ありがと｣




こうして、ヤキモチ大作戦は成功で終わり、
次の日からは、かなり甘々な雷斗になった。


これからも大好きだよ、雷斗！



意地悪男子 END