ふりむきもしないキミ
これからは、顔に出さないようにしようと決心した時、ふと視界に入ってきたお店。
「あ、あそこのお店……」
「ん?どれどれ、あぁーあれね」
「う、うん」
スゴい女の人がそのお店に群がってる。
群がってるって言ったら悪いけど、そのくらいスゴい量。
「あのお店には極上のイケメンがいるんじゃないの?」
他人事のように笑う氷那朶も極上のイケメンなのでは…?
「あそこってカフェかな?」
「わからないから行ってみよっか」
そう言ってわたしの手を繋ぎズンズン歩き出す。