ふりむきもしないキミ




打ち合わせもリハーサルもトントン拍子に進んでいき、2時間ちょいで終わった。







「もう、すっかり暗くなっちゃったね」




隣にいる氷那朶を見ながら話す。




「あぁ、そうだな」




“リミット”での氷那朶は白髪のウィッグを被っていて、ワックスで少しだけ髪を遊ばせている。




そこにチャラさなんて無く、ただカッコいいって言葉しか当てはまらない。





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