ふりむきもしないキミ



わたしは、欲張りで我が儘で、どうしょうもない人間なんだ。



キミを好きでいるのは止めたのに、まだ少しだけ好きでいる自分がいて。





でも、もう傷付きたくないから、その感情の残り少しを沈めようとしてる自分がいる。





「はぁ……、やっぱ難しいな…」





前髪をクシャと握り、鏡の中の自分に力無く笑う。



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