キミの翼が羽ばたく時。
「へ?し、雫!?」
お兄ちゃんが驚いた声を上げてベットから起きあがる。
もちろん、怖いからお兄ちゃんと寝ちゃおうって言う寸法だ。
「あ…」
お兄ちゃんが寝ぼけている姿なんて、初めて見た。そのせいか、何だか顔かま赤くほてっている。
「!」
お兄ちゃんは、上半身裸で寝ていた。
妙に意識して、視線を背けてしまう。
「あ、わかった。怖くて眠れないんだろ。」
お兄ちゃんが悪戯っぽく笑う。手招きをして私を近くに呼ぶと、
「おいで。」
お兄ちゃんがベットをポンポンと叩いて言う。
‥優しい言葉。
「‥うん」
緊張もあったけど、私は一緒に寝るを選択した。
私はお兄ちゃんの布団の中に潜り込んでお兄ちゃんの顔を見上げた。