僕だけの窓口女子
「ただいまぁ…」


玄関を上がると味噌汁の香りが鼻孔に入り込む。


「おかえり。遅かったわね」


「ああ。今日も遅くまで練習だったんだよ」


肩に下げていたスポーツバッグを床に落とす。


「練習もいいけど、勉強もしっかりね。もうすぐテストなんでしょ?来年は受験なんだし」


「…分かってるよ」


軽く舌打ちするとスポーツバッグを再び担ぎ、階段を駆け上って自室に駆け込む。
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