天使に花束を
帰りの電車から遥葵の様子がおかしかった。
なんかそわそわして落ち着いてない。
どうしたんだろう?
遥葵がそわそわしてた理由は帰路についたときにわかった。
いきなり近所の公園に行こうと言い出した遥葵。
無理矢理手を引かれてついて行った。
「……ねぇ遥葵っ!痛いよ……」
「……………」
――――――グイッ――――――
「………きゃっ……」
………?遥葵?
どうしたの?
なんでそんなに真剣な顔してるの?
暫くたってからずっと無口だった遥葵が言葉を発した。
「……………姫衣。話が、あるんだ。」
「何……?」
「………お前は俺の事ただのウザイケンカ相手だと思ってるかもしれないが……
俺はお前の事。
ずっと前から好きだ。」