天使に花束を
《遥葵side》




時計の針はまだ夕方の5時を指している。






俺は今、姫衣と一緒にプラネタリウムにいる。






さっきまで映画館にいたんだけど、恋愛モノの人気映画を見て号泣している姫衣をなだめてたら予定よりも時間が過ぎてしまった。





相変わらず泣き虫なんだから。




姫衣はツンデレってゆーのかな。





なんかデレよりもツンの方が多い気がする。




ま、そんな事はいいから、真上にある人工の星達を観よう。





昔から姫衣は星が好きだった。





好きなクセにプラネタリウムに行った事ねぇとか姫衣らしいとゆうか。



どっか抜けてんだよなぁ……





よく忘れ物するし。




バカだし。




アホだし。




チビだし。





そんなんで看護師になれんのかよ。笑



でも。






そこが可愛いから姫衣の事好きになったんだ。








てか俺さっさと星に集中しろよ。



だめだな……



落ち着けねぇや。




こんなんで、姫衣に渡せんのかよ……




情けねぇ。








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