きっともう君以外好きになれない




「なぁ…仲川?聞いてる?」



いきなり北山くんの顔が
近づいてきたから

反射的に後ろに下がる私。




『え、あ、うん!聞いてる聞いてる!で、なんだっけ?』




そういうとフッと北山くんは笑う。



「聞いてないんじゃん」



『え、あ、うん…ごめんね』




「いや、やっぱり仲川は面白いな。」



それって褒め言葉?



「褒め言葉だよ」



『えぇっ!なんで考えてたことが分かったの?』




「声に出てた」



『えっ、うそっ…』








< 33 / 77 >

この作品をシェア

pagetop