大切な人へ



運命の人がもしかしたら陸の世界にいるかもしれない。



けどその代償はどちらかが背負わなくてはいけない。




そんなのに耐えられる?



だから私は人間の世界に行ったことがない。



なのに、わたしは人間の世界に行くことになった。




南太平洋の国の王女として恥ずかしくないよう
教養やレディーとしての嗜みを身につけるため。



という面目のもと運命の人を探しに行ってきなさい



と母様から言われた。



< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop