旅人の詩
「あぁ……悪夢だ……」
両手で顔を覆いながら、サラリスはフラフラと馬屋に向かった。
「……ピィ」
顔を覆いながらこちらにやって来る男に、巨鳥は切なそうに鳴いてみせた。
巨鳥の足元を見やると、そこには炒ったピーナッツの山が。
「ここもか…」
「ピィ……」
「あぁ、そうだよな。芋虫が食いたいんだよな……好物だもんなぁ」
サラリスは巨鳥を撫でながら、滞在中の生活を思い、眉間に皺を寄せるばかりだった。