旅人の詩
「口の中が甘すぎる……」
結局この日一日ピーナッツ料理しか口にできなかったサラリスは、早々に宿屋の部屋へと退散する事に。
「しかし、これから一週間どうしたもんか…………ん?」
なんだろう、口の中が変だ。
ベッドに寝転び、古びた宿屋の天井を眺めながら口の中の違和感を舌で探ってみる。
奥歯が痛いような気がする。
「うわーマジかよー」
ここの国民は、虫歯にならないのだろうか?
アゴを擦りつつ明日行く歯医者を考えながら、ピーナッツの国一日目は過ぎ去って行った。