旅人の詩
「ピーナッツの国滞在二日目」
翌日、サラリスは宿屋の近くにあった歯科医院へと足を運んだ。
店の外にまでキュイーンと機械の音が響いている。
「……」
回れ右をして帰りたい衝動にかられたが、その度に奥歯がチクッとしてしまう。
転々と旅する身、体の異変は迅速に改善しておかなければ、いつどうなってしまうか分からない。
「くそぅ、しょうがねぇ……行くか」
アゴを押さえながら、サラリスは歯医者の扉を押し開けた。
メニュー
「ピーナッツの国滞在二日目」