旅人の詩





「うーん、仕方ねぇ、今日のところは宿に戻るしかなさそうだな……」





肩を落としながら宿屋に戻ると、部屋に置いてある荷物の中から小さな缶詰を取り出した。





非常用の缶詰一つを器用にナイフで開封すると、中から味つき肉が出てきた。





手に入れておいたピーナッツバターを塗る前のパンも一枚。





「はぁ、宿屋に居ながらにして野宿みたいな飯ってどう言うことだよ……」




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