旅人の詩





「あ、そう言えばそうだな」





宿屋の主人はやれやれと言う顔をしながら、男の……サラリスの手に部屋の鍵を握らせた。





「この近所に美味い飯屋はないかい?」





「そうさなぁ……メインストリートのとこにパン屋があるんだが、そこから横に入る道を進んでみな。引っ込んだとこにいい店があるんだよ」





「へぇ~」





「店の見てくれは悪いが。飯はどれも美味い。酒も安いわりに美味いのが置いてあるんだよ」













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