旅人の詩
「ピーナッツの国滞在四日目」
「それにしても、活気があるなぁ」
城壁地区へと踏み込むと、騒がしさが更に加速したように耳に入り込む。
二人はどっと溢れる音の渦の中を突き進み、通りに面した宿屋へと入っていった。
「いらっしゃいっ」
活気のある声で招き入れられたサラリスは、手早く手続きをすませ巨鳥を馬屋で休ませた。
「さてと、とりあえず何か食うか」
伸びをしながら宿屋の向かいにある屋台に顔を出すと、鼻をくすぐる肉の匂い。