DUNK!

私は急激に熱くなる頬を両手で覆って、その場にしゃがみこんでしまった。

話しかけられた!しかも図書室に来るって!
それが嬉しくて堪らない私の心臓はドキドキしすぎて破裂しそうだった。

暫くそうしているうちに落ち着いてきて、ハッと辺りを見渡す。教室の中は既に私一人だった。…良かった、誰にも見られてない…。

立ち上がって鞄を肩に掛ける。
彼が突然声をかけてきた理由は解らない。同じクラスだけど接点はないし、話したこともなかったから。いつも女の子に囲まれていて近付けないっていうのもあるけど。

声をかけられた嬉しさでにやける顔を必死に抑えて図書室に向かった。



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