初恋の君は俺様エース
俺様なアイツ<嘩琳side>
その日の帰り道。
騒がしい女子が帰った放課後。
今日は恋歌もラブラブな瀧本と帰ってしまった。
久しぶりにひとりで帰る。
別に寂しいとは思わない。
だって、散々ひとりだったんだから。
「紘斗君………良かったら私と……。」
教室から出ると、隣の空き教室から誰かの声がする。
内容的には告白みたい。
「あぁ、ごめん。俺、好きな人いるんだよね?」
告白されてのであろう男は、女子の言葉を最後まで聞かずに振ったよう。
女子、可哀想に。
私には関係の無いことだけどね。