初恋の君は俺様エース

藤崎はビクともしない。

私は力がある方だけど、コイツの力には勝てなかった。


バンッ


「えっ………………」


私の背中はぴったりとひんやりとした壁に付いている。
顔の横には奴の大きな手。

目の前には、不適な笑みを浮かべたままの藤崎の顔。


「な、何する気よ…………」


藤崎は何を考えてんの?


「決まってんだろ?」


藤崎は空いているもう片方の手を、私の顎に添えた。
ニヤリと笑った藤崎の顔が近づいてくる。

い、イヤっ……………

顔を反らそうとするけれど、奴はそれを許さない。


「んっ…………………」
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