初恋の君は俺様エース
私のアイツ<嘩琳side>
もーっ!!
なんなの、アイツ。
キスしてきたかと思えば、突然告白なんて。
こんな私が告白を受けたことなんて、一度もない。
だって、誰も近づいてこないし、近づけさせないから。
「嘩琳ちゃん?どうしたの、そんな怖い顔して。」
「ん?いや、何でもないよ。」
私は今日も素っ気なく答える。
「いや、絶対なんかあったよ。教えて?」
キャピキャピした子だけど、結構鋭いんだ。
「わかったよ‥………………」
恋歌に隠し事は出来ない。
私は、昨日の出来事を恋歌に話し始めた。
「やっぱり?」
え、やっぱり?
恋歌は知ってたの?
「あ、ううん。なんでもない!」
よくわからないけど、恋歌はなんか知ってる。
でも、もうきっと藤崎とは関わらないから、どうでもいい。