初恋の君は俺様エース

「わぁい!嘩琳ちゃん、ありがとう!大好きっ!」


私がそう答えると、こうやって抱きついてくる。

私もちゃんと私を見てくれている恋歌が好き。


「体育館だっけ?試合。」


「うん、そうだよ?行こっか?」


背が恋歌の方が低いから、上目遣いで見つめられる。

恋歌は私の手をギュッと握って走り始めた。


「ちょっ、恋歌!?」


そんな恋歌と居るときだけは自分も少し素直になれるんだ。


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