ずっと見てたあなたと。
「いいんだよ……お前が作ったのなら、なんでも、不味くても。」
本当に…本当に……??
「これ……。」
私はスッと袋を渡した。
「光葉………さんきゅな!!!! 俺、ちょー嬉しい。ホントに作ってくれると思ってなかった。」
笑顔で井ノ上くんは、そういった。
だって、作らないとなにされるか分かんなかったし。
でも……純粋に今はただ嬉しい。
こんなに喜んでくれると思ってなかったから。
「ふふッッ………私こそ、ありがとう。」
「なんでお前が礼を言うんだ??」
「ふふ…何となく??」
「なんだそりゃ。」
そうしてしばらくの間、私と井ノ上くんは笑顔が絶えなかった。