ケンカして、仲直りポッキー
11月11日 月曜日




あの日から、数日後。あの日から隆太君からずっとメールと電話がきてた。

だけど、私はメールもみないで。電話にもでないで休日を泣いて泣いて…泣いて過ごした。


今日は月曜日。休日に泣きすぎた私は、頭がクラクラしていた。

「優未ー!早く学校行きなさい!」

「はーい!!」

お母さんは私に、休むかい?と心配してくれたけど私は、休まないって言った。

だって逃げてばかりじゃ、ダメだから。

私は靴をはいて玄関から、お母さんに叫んだ。

「行ってきまーす!」

「行ってらっしゃい!」


私は、鍵をかけて、歩道を歩き始める。

「…………」

やっぱり、隆太君と学校で会うのかな。当たり前か…。


「気まずくさせたのは、私なんだから」

今更、くよくよ悩んでたって……。意味がないから…。

「……頑張ろう…」

まずは、避けないように。で、慣れてきたら挨拶。…それで、慣れてきたら会話して…。


そっか……。私のせいで、いつも通りだった事が、出来なくなるんだもんね……。


「バカ、私の大バカ……」

私は、自分を責めながら、学校へと嫌々行った。
だけど私が、勇気を持って学校に行くと。運悪く……。


「えーと、今日の休みは。田村だな」

担任の先生曰わく。隆太君は、風邪でお休みだそうです。

「…あー。魔美村!お前、田村の家にプリント届けてこい」

「……………」

「魔美村!?聞こえなかったのかー?」

「……あ、はい!…わ、わか、分かりました」


私にとって、衝撃的過ぎて少しだけ思考停止になる。

なんで、よりにもよって私が。気まずいっつの!クソハゲ!

あ、先生ごめんなさい…。

「んじゃ!HRを終わる」

「きょーつけー。れー」

……隆太君の家に行くなんて、久しぶりだな……。

一緒にゲームもしたり。カレー作って、一緒に食べたりして……。


「魔美村ー!これ、もう渡しておくからなー?!忘れんなよー」

「あ、はい……」

担任の先生に、プリントを貰って、私は一息ついた。

でも、まだまだ衝撃的過ぎな出来事は、数分後に起ころうとしていた……。





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