女装男子VS男装女子。
少し怖くなって、誰かに呼び掛ける。

「ねぇ、」

誰か、と続けようとしたら、

ポンポンッ

と後ろから肩を叩かれた。

「天野っ」

……この声はもしかして。

「じ、神宮!?」

後ろを振り向くと、
あたしの天敵である神宮が立っていた。

「なによ、文句でもあるの?」

「いや、別にねーけどさ……。なんでお前いんの?」

「私がどこに居ようと勝手でしょ!」

あぁー、耳元で大声を出すんじゃない!
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