女装男子VS男装女子。
翌朝。
昨日の夜、予習を済ましたあたしは、
部屋に付いているお風呂に入った後、
あんなに寝たというのにすぐに眠りについた。
そのせいかな、
すごくスッキリしてる。
昨日のこともなんも気にならないくらい。
てゆーか昨日なんかあったけ?
昨日……昨日……
「あっ!」
あった。
思い出したぞ神宮コノヤロウ!!
もー、思い出したらムカムカしてきた。
「つーか神宮にムカついてたら、時間がなくなっちゃうよ!」
あたしは急いで制服に着替える。
そしてカポッとカツラを被った。
なんだかなぁ。
男装に慣れちゃったあたしって……。
そう思いながらも鏡で自分を確かめる。
よしっ、オッケー大丈夫。
変なところがないのを確認すると、
あたしは部屋を出た。