女装男子VS男装女子。


翌朝。

昨日の夜、予習を済ましたあたしは、
部屋に付いているお風呂に入った後、
あんなに寝たというのにすぐに眠りについた。

そのせいかな、

すごくスッキリしてる。

昨日のこともなんも気にならないくらい。
てゆーか昨日なんかあったけ?

昨日……昨日……

「あっ!」

あった。

思い出したぞ神宮コノヤロウ!!

もー、思い出したらムカムカしてきた。

「つーか神宮にムカついてたら、時間がなくなっちゃうよ!」

あたしは急いで制服に着替える。

そしてカポッとカツラを被った。

なんだかなぁ。
男装に慣れちゃったあたしって……。

そう思いながらも鏡で自分を確かめる。

よしっ、オッケー大丈夫。

変なところがないのを確認すると、
あたしは部屋を出た。
< 20 / 232 >

この作品をシェア

pagetop