女装男子VS男装女子。
うぅ……なんであたしがこんな目に……。
お弁当のおかずを口に運びながら、
あたしの目の前にいる美少女(いや、美少年か)をじっと見る。
…やっぱり男にはどうしても見えない。
だって…だって!
コイツ可愛すぎるんだもん!
女のあたしより可愛いってどーゆうことよ?!
あぁ、なんかもう女の自分に自信がなくなってきたよ……。
……って、今は女じゃなかったんだった。
ふー、危ない危ない。
危うく忘れてしまうところだったよ。
あたしは軽く額を拭った。
「……ねぇ」
あたしって、男装してる自覚があまりないのかも。
慣れちゃったからなのかなぁ。
「ねぇ」